ただし、単純に一番安い商品や工事会社を選べばよいわけではありません。
リフォームでは、完成すると見えなくなる 下地・配管・防水などにも大切な費用 がかかっています。
そこで大切なのは、 「必要な工事まで削って安くする」のではなく、「必要のない費用を減らす」こと。
この記事では、リフォーム費用を上手に抑える方法と、逆に削ってはいけない費用について分かりやすく解説します。
リフォーム費用は「安くする」より「無駄を減らす」
リフォーム費用を抑えるときに、最初に考えたいのが 「どこを安くするか」ではなく、 「どこにお金をかける必要があるか」 です。
設備のグレードやオプションは見直せても、下地・防水・配管など、住宅の性能や安全性に関わる部分まで削ってしまうと、後から不具合につながることがあります。
必要な品質を確保しながら、不要な費用を減らすこと が大切です。
リフォームを安くする10のコツ
「せっかくリフォームするなら」と希望を追加していくと、予算はどんどん膨らんでいきます。
まずは、
- 絶対に必要な工事
- できればやりたい工事
- 予算に余裕があればやりたい工事
の3段階くらいに分けてみましょう。
キッチンは今年、内装は来年というように工事を分けると、そのたびに養生・搬入・職人の手配などが必要になることがあります。
近い時期に予定している工事であれば、まとめて施工した方が効率よく進められる場合があります。
キッチン・トイレ・お風呂などは、グレードやオプションによって価格が大きく変わります。
ショールームを見ると魅力的な機能が多くありますが、 「本当に毎日使う機能なのか?」 を考えてみましょう。
最新モデルにこだわらなければ、旧モデルや在庫商品などを選べる場合があります。
機能的に十分であれば、お得に導入できる可能性があります。
リフォームだからといって、すべて新品にする必要はありません。
状態の良いものを残せれば、材料費だけでなく、解体・処分・復旧などの費用を抑えられる場合があります。
壁を撤去したり、新しく壁を作ったりすると、工事範囲が広がります。
さらに、電気配線・床・天井・下地などの工事も必要になることがあります。
キッチン・トイレ・洗面台などを移動すると、給水・排水・電気などの工事が増える場合があります。
現在の位置を活かせるか、一度検討してみましょう。
リフォーム内容によっては、国や自治体の補助制度を利用できる場合があります。
窓・断熱・省エネ設備・バリアフリーなどは、補助対象になることがあります。
制度によって対象工事・期間・申請条件が異なるため、契約前に確認しましょう。
最初の見積もりを安くすることばかり考えてしまうと、後から追加工事が発生し、結果的に予算を超えることがあります。
施工前に住宅の状態をできるだけ確認し、必要になりそうな工事について説明を受けておきましょう。
たとえば3社から、
150万円・180万円・200万円
という見積もりが出たとしても、150万円の会社が一番お得とは限りません。
使う商品・工事範囲・下地補修・処分費・諸経費など、見積もりに含まれている内容そのものが違う可能性があります。
実は「まとめて工事」で安くなることも
複数箇所をまとめてリフォームすると、必ず安くなるわけではありません。
ただし、工事内容によっては効率化できる部分があります。
たとえば、キッチンとLDK内装を別々に工事すると、それぞれで養生や職人の手配が必要になることがあります。
同時に施工できれば、重複する作業を減らせる可能性があります。
- キッチン+LDK内装
- 浴室+洗面所
- トイレ+内装
- 外壁+屋根
- 窓+断熱
まだ交換する必要がないものまで工事すれば、逆に出費が増えることもあります。
予算オーバーしたら、どこから削る?
見積もりを見て、 「思っていたより高かった…」 となったとき、すべてを均等に削る必要はありません。
- 設備のグレード
- オプション機能
- 内装材のグレード
- デザイン上の追加工事
- 今回必須ではない工事
- 造作家具
- 収納
- 照明
- 建具
- 間取り変更
- 下地補修
- 防水
- 給排水
- 電気工事
- 構造に関係する工事
- 必要な断熱工事
- 安全性に関係する工事
見えなくなる部分ほど、完成後にやり直すのが大変です。
ここは価格だけで判断しないようにしましょう。
「安い見積もり」には理由がある
同じリフォームなのに、会社によって見積金額が大きく違うことがあります。
もちろん仕入れ価格や会社の体制などによる違いもあります。
ただし、極端に安い場合は、次の点を確認しましょう。
- 必要な工事が含まれているか
- 「一式」ばかりになっていないか
- 解体・処分費が含まれているか
- 下地補修を想定しているか
- 追加費用が発生する条件は何か
自分で用意すれば安くなる?施主支給の注意点
ネット通販などで設備を安く購入し、施工会社には取り付けだけをお願いする「施主支給」という方法もあります。
商品だけを見ると安く感じることがありますが、必ずしも総額が安くなるとは限りません。
サイズ違い・部材不足・配送時の破損・施工との適合などの問題が起きた場合、 誰が責任を持つのか が複雑になることがあります。
施主支給を考える場合は、商品を購入する前に施工会社へ相談しましょう。
DIYで費用を抑えてもいい場所・慎重に考えたい場所
壁紙や塗装など、 「自分でやれば安くできるのでは?」 と考える方もいるでしょう。
簡単な作業であればDIYを楽しむ方法もあります。
一方で、
- 電気
- 給排水
- ガス
- 防水
- 構造に関係する部分
などは、資格や専門知識が必要になる場合があります。
工事費を節約した結果、後から修理費がかかってしまっては本末転倒です。
リフォーム費用を抑えられるかチェック
最終的には「安さ」ではなく総額と内容で判断する
リフォーム費用を抑えることは大切です。
しかし、 「安く契約すること」と「結果的に安くリフォームできること」は同じではありません。
最初の見積もりが安くても、追加工事が多かったり、短期間で不具合が起きてやり直したりすれば、結果的に高くなることもあります。
反対に、必要な部分にはきちんと費用をかけ、不要な部分を削れば、予算を抑えながら安心できるリフォームを目指せます。
削るところと、削ってはいけないところを見極めましょう。
「必要な工事を安くする」のではなく、 「必要のない費用を減らす」。
これが、上手にリフォーム費用を抑えるコツです。