風水でキッチンが大切といわれる理由
キッチンは、毎日の食事をつくる大切な場所です。
風水では、キッチンは「火」と「水」の両方を扱う場所として、住まいの中でも重要な場所の一つと考えられています。
コンロやIHなどは「火」、シンクや水道は「水」と結びつけて考えられ、性質の異なるものが同じ空間にあることから、キッチンの状態や配置を気にする考え方があります。

「火」が表すもの
風水では「火」は、活力や情熱、エネルギーなどを象徴するものとして考えられています。キッチンではコンロなどが「火」の性質を持つものとされます。
「水」が表すもの
風水では「水」は、流れや循環、豊かさなどと関連づけて考えられています。キッチンではシンクや水道などが「水」の性質を持つものとされます。
風水のために特別なものを置くことよりも、「清潔で、片付いていて、料理しやすい」と感じられるキッチンを保つことから始めてみましょう。
キッチンの方角と相性がよいとされる色
キッチン風水を調べていると、「北のキッチンにはこの色」「東ならこの色」といった方角と色の組み合わせを見かけることがあります。
ただし風水にはさまざまな流派や考え方があり、「この方角には必ずこの色」という決まりがあるわけではありません。
キッチンのインテリアに取り入れやすい色の一例として見てみましょう。

アイボリー・ベージュ・淡いピンクなど
北側は自然光が入りにくく、暗く感じることがあります。明るくやわらかな色を取り入れると、あたたかみのある空間にまとめやすくなります。
ブルー・グリーンなど
爽やかなブルーやグリーンは、明るい木目などとも合わせやすく、清潔感のあるキッチンをつくりやすい色です。
グリーン・ベージュ・ホワイトなど
南側は日差しが入りやすいため、グリーンやベージュ、ホワイトなどで落ち着いた印象にまとめる方法があります。
イエロー・ベージュ・アイボリーなど
西は風水では金運などと関連づけて紹介されることがあります。イエローやベージュ系を小物で取り入れる方法もあります。
色は小物から取り入れてもOK
方角に合うとされる色だからといって、キッチンの扉や壁をすべてその色にする必要はありません。
タオルや食器、キッチンマット、小物など、小さな部分にアクセントとして取り入れる方法なら気軽に楽しめます。
キッチン風水で気をつけたいことは?
キッチン風水では方角や色だけでなく、コンロやシンク、冷蔵庫、ゴミ箱などの置き方についてもさまざまな考え方があります。
「置いてはいけない」と紹介されるものもありますが、必ずしも禁止というわけではありません。
風水を参考にしながら、衛生面や安全性、使いやすさも一緒に考えてみましょう。

コンロとシンクが近すぎる
風水ではコンロは「火」、シンクは「水」とされ、相反する性質が隣り合うことを気にする考え方があります。
ただ、一般的なキッチンでは同じカウンターに並んでいることも珍しくありません。過度に心配する必要はないでしょう。
冷蔵庫の上に物を置きすぎる
物を積み重ねるとほこりがたまりやすく、雑然とした印象になります。
冷蔵庫は機種によって必要な放熱スペースも異なるため、取扱説明書も確認しましょう。
ゴミや生ゴミをためる
風水では汚れや悪臭を避ける考え方があります。実際にも、生ゴミをためるとにおいや衛生面の問題につながります。
包丁を出しっぱなしにする
刃物を見える場所に出したままにすることを避ける風水の考え方があります。
安全面からも、使用後は包丁差しなど決めた場所へ収納しておくと安心です。
食器や調理器具を出しっぱなしにする
調理台に物が多いと、作業スペースが狭くなってしまいます。毎日使うものと、ときどき使うものを分けて収納しましょう。
油汚れや水あかをためる
コンロの油汚れやシンクの水あかは、汚れが落としやすいうちに掃除するのがおすすめです。清潔な状態を保つことは風水以前に大切なポイントです。
「置いてはいけないもの」より片付けやすさを
一つひとつのルールを気にするより、必要なものを使いやすく収納し、汚れや不要なものをためないことを意識してみましょう。
鬼門・裏鬼門にキッチンがあるとよくない?
キッチンの方角を調べていると、「鬼門にキッチンがあるのはよくない」「裏鬼門も避けたほうがいい」といった話を目にすることがあります。
一般的に、鬼門は北東、裏鬼門は南西を指します。
日本の家相では、キッチンや水回りなどの配置を気にすることがある方角です。
鬼門の反対側にあたり、同じように家相で意識されることがあります。
風水と家相は同じものではありません
現在は「キッチン風水」として鬼門・裏鬼門が紹介されることもありますが、中国から伝わった風水と、日本で独自に発展した家相には違いがあります。
鬼門だからといって過度に心配しなくても大丈夫
すでに住んでいる家のキッチンが鬼門や裏鬼門にあるからといって、それだけで住まいの良し悪しが決まるわけではありません。
現在の住宅では、土地の形や窓、LDKの広さ、家事動線などによって、キッチンの位置が決まることも多くあります。
方角だけではなく、清潔さや換気、収納、使いやすさにも目を向けてみましょう。
暗い・狭い・片付かないキッチンはどうする?
風水では、明るく清潔で、物が整理されたキッチンがよいとされています。
しかし実際には、「暗い」「狭い」「収納が足りない」「動きにくい」といった悩みもあります。

暗いなら照明と採光を見直す
照明を明るくしたり、手元灯を追加したりするだけでも作業のしやすさは変わります。
狭いなら動線を見直す
冷蔵庫・シンク・コンロ・収納の位置によって、実際の面積以上に狭く感じることがあります。調理から片付けまでの動きを確認してみましょう。
片付かないなら「戻しやすさ」を考える
収納量を増やすだけではなく、よく使うものを使う場所の近くへ戻せるようにすると片付けやすくなります。
におい・湿気は換気を確認
調理中のにおいや湿気、油煙がこもる場合は、レンジフードのお手入れ状態なども確認してみましょう。
色で明るく見せる
ホワイトやアイボリー、明るい木目などは、キッチンを明るく広く見せやすい色です。
掃除しにくい設備を見直す
古い設備では、凹凸や収納の形などによって掃除や片付けに手間がかかることがあります。設備を見直すことで負担を減らせる場合もあります。
風水以前に「使いやすいキッチン」が大切
風水でよいとされる色や小物を取り入れても、物があふれていたり、暗くて料理しにくかったりすると毎日の負担になります。
まずは「明るい」「片付けやすい」「掃除しやすい」「料理しやすい」キッチンを目指してみましょう。
キッチン風水は「清潔で使いやすい」が基本

キッチン風水には、方角や色、火と水の関係、鬼門・裏鬼門などさまざまな考え方があります。
ただし、すべてのルールに合わせようとする必要はありません。
まずは「清潔」「明るい」「片付けやすい」「料理しやすい」。毎日気持ちよく使えるキッチンをつくることから始めてみてはいかがでしょうか。
風水をきっかけにキッチンを見直してみると、収納不足や暗さ、掃除のしにくさ、家事動線など、今まで気づかなかった住まいの不便が見えてくることもあります。