エルデザインの歩みを振り返る「L DESIGN HISTORY」
今回は、住宅専門誌『岡山で失敗しないリフォーム会社を選ぶ本 Vol.1』に掲載していただいた施工事例をご紹介します。
当時どのようなご要望があり、どんな住まいづくりを行ったのか。
雑誌では紹介しきれなかった写真やエピソードも交えながら振り返ります。
書籍情報
| 書籍名 | 岡山で失敗しないリフォーム会社を選ぶ本 Vol.1 |
|---|---|
| 発行日 | 2019年3月18日 |
| 掲載ページ | P76〜79 |
ご依頼のきっかけ
2018年7月の西日本豪雨により、住まいの1階部分はすべて浸水し、 家具や家電もほとんど使えない状態になってしまいました。今後どのように暮らしを立て直していけばよいのか、不安な毎日を過ごされていました。
これから住まいをどう立て直していけばよいのか悩まれていたとき、 住宅を購入した不動産会社から紹介されたのがエルデザインでした。
初めてお会いした際、お客様が一番心配されていたのは、家そのものよりも「また以前のような暮らしができるのだろうか」ということでした。 エルデザインでは、被害の状況を確認しながら、復旧の進め方や今後の生活について一つひとつご説明しました。 最後に代表が「任せてください。できる限り元の暮らしを取り戻せるよう、一緒に考えていきましょう。」とお伝えしたところ、その言葉が決め手となり、ご依頼いただくことになりました。
お客様のお悩み・ご要望
ご家族には高齢の方もいらっしゃったため、 新しい住まいへ大きく変えるのではなく、 これまで住み慣れてきた家の雰囲気をできるだけ取り戻したい というご希望がありました。
また、和室には夏になると強い西日が差し込み、 室温が上がって過ごしにくくなるというお悩みもありました。 そのため、以前の住まいらしさを大切にしながら、 暑さを和らげ、より快適に暮らせる空間にすることも 今回のリフォームの大きなポイントとなりました。
リフォーム前の様子
西日本豪雨による浸水被害を受けた住まい。床上約190cmまで浸水し、室内には氾濫した水が流れ込みました。畳はすべて水に浸かり、窓もペアガラスの内部にまで水が入り込むなど、家の中は深刻な被害を受けていました。
一方、住まいを支える柱は傷みが比較的少なく、 再利用できる状態であることが確認できました。 そこで、柱は消毒作業を4回重ねたうえで再利用し、 これまでの住まいの面影をできる限り残すことにしました。
POINT 01
住み慣れた和室の面影を残しながら、暑さにも配慮
すべてを新しくするのではなく、残せるものを生かす
高齢のご家族がいらっしゃることから、間取りや和室の雰囲気を 大きく変えるのではなく、これまで住み慣れてきた家の面影を できる限り残すことをご提案しました。
浸水した畳や内装、建具などは新しくしましたが、 比較的傷みの少なかった柱は、消毒作業を4回重ねたうえで再利用。 交換が必要な部分と、これからも使える部分を一つひとつ見極めながら 復旧を進めています。
夏場の西日が特に強かった和室には、窓に遮熱シートを施工しました。 外からの日差しを抑えることで室温の上昇を軽減し、和室の落ち着いた雰囲気をそのままに、より快適に過ごせる空間へと生まれ変わりました。
POINT 02
お母様が快適に過ごせる和室から洋室へ
洋室の良さを活かして
お母様が毎日を過ごしやすいよう、和室から洋室へとリフォームしました。畳をフローリングに変更することで、ベッドや家具を置きやすくなり、立ち座りや日々の移動にも配慮した使いやすい空間に仕上げています。
また、夏場の強い日差しによる暑さを和らげるため、窓には遮熱シートを施工しました。室温の上昇を抑えながら、明るさはしっかりと取り込み、暑い季節も涼しく快適に過ごせる洋室へと生まれ変わりました。
POINT 03
木を感じるナチュラルなトイレに
最低限の機能しかないトイレ
大きな窓があるにも関わらず、どこか薄暗く狭く感じてしまうトイレ。手洗い場や収納スペースを集約して空間を広く見せる工夫と、将来を見越して手すりを設けることで安全面を提案。
デザイン性と使いやすさを両立
トイレ本体の交換に合わせて内装も全面リフォーム。収納付き手洗いカウンターを設置し、すっきりとした印象に。ハニカムタイル風のクッションフロアやデザインのある壁紙は奥様のチョイス。
POINT 04
家族が自然と集まるLDKへ
家族が集まるリビングには、一面にエコカラットを採用。
生活臭やペット臭の軽減をサポートするだけでなく、湿度を調整する効果も期待でき、一年を通して快適な室内環境づくりに役立つ「エコカラット」を採用。
キッチンカウンターは、料理や雑貨を置きやすいよう以前より幅を広く設計。配膳や片付けがしやすくなり、家族との会話を楽しみながら過ごせる、開放感のあるLDKへと生まれ変わりました。
POINT 05
食器類や家電をスッキリ見せる
効率性を高めたキッチン
家族が並んで料理しても広々。
収納力の高い食器棚を設置し、食器や調理家電をまとめて収納できるようにしました。キッチンまわりがすっきりと片付き、使いやすさと美しい空間を両立しています。
また、大きめのシンクを採用したことで、調理から後片付けまでの作業効率も向上。家事動線にも配慮し、毎日の料理がより快適になるキッチン空間に仕上げました。
POINT 06
優しい光が差し込む開放感たっぷりの明るい玄関。
採光性と通気性に優れた玄関ドア
家の中を明るくし、風通しの良い住まいにしたいというご要望から、採風機能付きの玄関ドアを採用しました。中央の縦長窓はレバーひとつで開閉でき、ドアを閉めたままでも心地よい風を取り込めます。採風部分は外側に格子、内側に網戸を備えているため、防犯面にも配慮。湿気がこもりやすい玄関の換気を促し、ニオイやカビ対策にも効果を発揮する、機能性に優れた玄関となりました。
明るく開放感のある玄関
廊下には手すりを設置し、安全に移動できるよう配慮しました。将来の暮らしも見据えたバリアフリー設計とすることで、年齢を重ねても安心して住み続けられる住まいを目指しています。また、廊下や扉、階段には同じ木目・色合いの建材を採用し、住まい全体に統一感を演出。さらに、ペットと快適に暮らせるよう、床材には傷が付きにくく耐久性に優れたものを採用しました。
POINT 07
暮らしやすさと安全性を高めた住まいへ
自然光が心地よい明るい洗面空間へ
毎日使う洗面スペースは、収納力のある洗面化粧台を採用することで、使いやすく清潔感のある空間へ一新しました。窓から差し込む自然光が空間を明るく演出し、朝の身支度や家事も気持ちよく行えます。
木の温もりを感じる階段
階段には手すりを設置し、安全性にも配慮しました。上り下りをしっかりサポートすることで、将来を見据えたバリアフリー性を高め、家族みんなが安心して暮らせる住まいへと仕上げています。
リフォーム後の暮らし
今回のリフォームでは、住まいを大きく作り替えるのではなく、今の間取りを活かしながら機能性を高めることを大切にしました。 断熱材や遮熱シートを施工することで、夏の暑さや冬の寒さを和らげ、一年を通して家のどこにいても快適に過ごせる住環境を実現。また、LDKにはエコカラットを採用し、調湿やニオイ対策にも配慮するなど、毎日の暮らしをより快適にする工夫を随所に取り入れています。
工事期間中は、T様ご家族が2階で生活を続けながら工事を進めました。そのため、気になったことや新たなご要望をその場で相談できたことも、今回のリフォームならではの特徴です。 「工事中も家で暮らしていたので、要望をすぐに伝えられたのが良かったですね。」 さらに、 「エコカラットや2階の手すり、LDKの引き戸も、現場で生まれた要望なんです。」 と笑顔で話してくださいました。 完成した住まいには、暮らし慣れた我が家の安心感をそのままに、より快適で安全に暮らせる工夫が詰まっています。長年住み続けた住まいの良さを活かしながら、新しい暮らしやすさをプラスした住まいへと生まれ変わりました。
CONCLUSION
住み慣れた家の良さを残し、これからの暮らしへ
住まいは、ただ新しくするだけがリフォームではありません。
大切なのは、住み慣れた家の良さを残しながら、これから先の暮らしに合わせて、快適さや安心を少しずつ加えていくことです。
今回のリフォームでも、西日本豪雨による大きな被害を乗り越え、使えるものは活かし、必要な部分には新しい機能を取り入れることで、T様ご家族がこれからも安心して暮らせる住まいが完成しました。
住まいとともに積み重ねてきた思い出を受け継ぎながら、新しい暮らしを支えていく。そんなリフォームの価値を改めて感じる施工事例となりました。
REFORM DATA
リフォーム概要
- 所在地
- 倉敷市 T様邸
- 築年数
- 築16年
- 工事期間
- 約3か月
- リフォーム費用
- 約1,200万円
- リフォーム面積
- 94.00㎡(約28.4坪)
- 家族構成
- ご主人・奥様・お子様1人・お母様・ワンちゃん