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刀剣の里として知られる瀬戸内市長船町で、名刀「山鳥毛(さんちょうもう)」の再現を目指し、23年間鍛錬を続ける刀工がいます。高知県出身の川島一城さん(55)です。
川島さんは高校卒業後に岐阜や東京で修業を重ね、1996年に独立。2003年には備前長船に自身の鍛錬場を構え、「ここが夢の出発点」と語っていました。
目標は、鎌倉時代に作られた備前刀の最高峰とされる「福岡一文字」の名刀・山鳥毛を現代によみがえらせること。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
鍛錬場を開いた当初は納得のいく作品も生まれましたが、その後は刀に傷が入るなど試行錯誤の日々が続きます。現在も、刃文を生み出す重要な工程「土置き」など、一つひとつの作業に神経を集中させながら理想の一本を追い求めています。
生活も昔ながらのスタイルを大切にしており、鍛錬場では地下水を使い、料理には薪や炭火を活用。「火は神様。本物の火に触れることは大切」と語る姿からは、ものづくりへの深い思いが伝わってきます。
2026年には、自身が鍛えた刀を携えてフランスを訪問。瀬戸内市が進める伝統工芸の海外プロモーションにも参加し、現代刀への関心の高さを実感しました。
一方で、刀鍛冶の世界では後継者不足が大きな課題となっています。全日本刀匠会からも、備前長船で「福岡一文字」の技を受け継ぐ存在として、川島さんには大きな期待が寄せられています。
理想の刀を求め、炎と向き合い続けて23年。「思っていた通りではないが、出来はいい」。そう笑顔を見せる川島さんは、今日も夢の続きを追いかけています。
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※この記事は、公開情報をもとにくらすまが読みやすく整理しています。(確認日:2026/07/03)